中学受験をさせるかどうかは、お子様にとって大きな選択になります。
しかし、「中学受験させてみようかな?」と思っても、何から手をつけて良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、中学受験を成功させるための完全マニュアルをお届けします!
「中学受験とは?」といった初歩的な内容から、「受験本番に向けた心構え」まで、中学受験に必要な知識や対策を徹底的に網羅しております。
初めて中学受験を経験する方も、すでに経験のある方も、この記事を通じて中学受験の全貌を把握し、最適な準備を始めましょう!
目次
中学受験に関する基礎知識
はじめて中学受験をする方は、分からないことだらけだと思います。
そこで、中学受験に関する基礎知識を分かりやすく説明していきます!
中学受験とは何か?
中学受験とは、小学校6年生の子どもたちが私立中学や一部の公立中学に進学するために行われる入学試験を受けることです。主に国語、算数、理科、社会の4科目が対象となり、学校によっては英語や面接も課されることがあります。
- 小学校の学習内容をベースにした試験内容。
- 学校ごとに異なる試験の難易度や出題傾向。
- 公立中高一貫校の場合は、抽選と試験の両方が関わる場合もあり。
首都圏模試センターによれば1、4.7人に1人が中学受験をしています。
近年、中学受験者数は増加しており、今後は競争が激しくなることが予想されます。
中学受験をする理由
それでは、なぜ中学受験をする人が増えているのでしょうか?
お子様に中学受験をさせる理由は地域やご家庭によって様々ですが、主な理由は以下の通りです!
- 高い教育水準や個性的なカリキュラムを持つ中学に行かせてあげたいから。
- 中学から一貫した教育を受けることで、大学受験に有利に働くから。
- 図書館やグラウンドなど施設が充実しており、校舎も綺麗だから。
- レベルの高い同級生と共に学校生活を送ることで、切磋琢磨できるから。
- 地元の公立中学に行きたくないから。
- 先生の質が高く、子どもに適した指導をしてくれるから。
みなさんはどのような理由で中学受験を考えていますか?
お子様が自分から中学受験をしたいというケースはなかなかありません。
しかし、お子様自身が中学受験をする理由に納得していれば、勉強を主体的に取り組むようになります。
中学受験に取り組む際には、お子様に分かりやすく理由を伝えて、ご家庭でストレスなく勉強できるようにしましょう!
中学受験に向けたスケジュール
中学受験をする子どもは、いつ頃から塾に通い、どのタイミングで受験するのでしょうか?
一般的なスケジュールは、以下の通りです!
これはあくまで一般的な受験生のスケジュールで、「こうしなきゃ合格できない」という訳ではありません。
小学1年生から塾に通い始める子どももいれば、小学6年生から通い始める子どももいます。
また、塾に通い始めるのが早ければ良いかというとそうではありません。
小学5年生の途中までは他の習い事に集中し、その後集中して勉強することによって、合格する子どももいます。
一方、偏差値の高い中学校、いわゆる難関中学に合格する子どもは、早い段階で塾に通い始めていることも事実です。
お子様の勉強状況やご家庭の方針など、様々なことを考慮した上で、塾に通うタイミングを決めなければなりません。
この記事の後半で、ご家庭タイプ別に塾に通い始めるタイミングを解説しているので、ぜひそちらをご参照ください!
中学受験に向けてやるべきことをステップごとに解説!
ここまでの説明で、「中学受験とは?」についてなんとなく理解できたかなと思います。
ただ、実際に何をすれば良いのかピンときていない方も多いのではないでしょうか?
そこでここでは、中学受験に向けてやるべきことをステップごとに紹介します!
この一覧に書かれていることを1つ1つ順番にやっていけば、順調に中学受験を進めることができます。
中学受験とは何かを理解する
ご家庭でお子さんの勉強をサポートする環境を整える
お子さんに合った塾を選ぶ
日々の勉強のサポートをしながら、志望校を決定する
受験本番まで走り切る
予想よりシンプルだと感じた方が多いのではないでしょうか?
中学受験をするとなると、複雑でいくつもあるステップを踏まなければいけないと想像しがちですが、そうではありません。
本質的に必要なステップをしっかりと抑えることができれば、十分合格することができます。
そこでこの後、それぞれのステップについて、詳しく説明していきます!
中学受験する環境の整え方
中学受験を成功させるためには、ご家庭のサポートが必須です。
具体的にはどのようなサポートが必要なのでしょうか?
ご家庭がどのような環境を作ってあげれば良いのか紹介します!
静かで集中できる学習環境
高校受験や大学受験と比べて、中学受験では家で勉強する時間が多い傾向にあります。
したがって、勉強に集中できる静かな部屋やスペースを用意することが大切です!
照明の明るさや机・椅子の高さなど、子どもが快適に長時間学習できるように整えましょう。
また、小さいご兄弟がいる場合は、受験生の勉強の邪魔にならないように配慮しましょう!
計画的な学習スケジュールのサポート
受験勉強は長期戦なので、無理のない計画を立て、進捗を確認しながらサポートしてあげましょう!
ただし、子どもの勉強計画を親御さんだけで0から立てるのはほぼ不可能です。
塾に通わせているなら、その塾のカリキュラムが最適な勉強計画です。
したがって、親御さんは塾のカリキュラム通り進んでいるかの確認をしてあげてください。
またよくある勘違いとして、「子どもの勉強内容が分からないから計画管理できない」という認識がありますが、これは正しくないです。
学生時代に勉強をしっかりしていて、有名大学を卒業した親御さんでも、中学受験の範囲(特に理科や社会)を教えることは簡単なことではありません。
親御さんがやるべきことは、勉強の具体的な質問に答えることではなく、勉強が計画通りできているかを確認することです!
具体的な問題で分からないところが多く、計画が進まない場合は、親御さんが無理に勉強して教えようとするのではなく、塾の先生に質問したり家庭教師を頼ったりしましょう。
勉強へのモチベーション維持
受験勉強では、子どものモチベーション維持が重要です。
しかし、「ゲームしたり友達と遊んだりしたいから、勉強したくない…」と思う子どもが多く、無理に勉強させようとするとかえってモチベーションが下がってしまいます。
それではどうしたら良いのでしょうか?
有効な解決方法は「理由は何でも良いから勉強へのモチベーションを上げさせる」ことです。
そもそも「勉強はやりたくないけど、ゲームや友達との遊びはやりたい」という感覚を持っていると、勉強をすることのハードルが高いままで、進んで勉強しなくなります。
そこで、「ゲームや友達との遊びは楽しいけど、勉強をすることも別の楽しさがある」という感覚を持たせることが重要です。
どんなことでも良いので勉強するモチベーションを上げるようにしてください。
- お子さんに理解してもらいやすい中学受験することのメリット(制服が可愛い、高校受験しなくて良い、部活動の種類が豊富など)を伝える。
- 「テストで高い順位を取ることがかっこいい」雰囲気を作り、競争心を上手く活用する。
- 勉強目標を達成したら、しっかり褒めてあげる。
- 親御さん自身が「勉強することは良いこと」という意識をしっかり持つことで、一緒に過ごしている子どももその感覚を徐々に持つようになる。
- 塾のクラスが上がったなどの目に見える結果に対して、何か1つご褒美をあげる。
「ご褒美のために勉強するようになるのは良くないのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに、ご褒美のために勉強していると、勉強の楽しさに気付けないように感じます。
しかし、ご褒美のためだとしても、勉強することで良い結果を得ることができれば、そこに達成感が生まれ「勉強楽しいかも?」と思えるようになります。
最初のきっかけとしてご褒美を使い、徐々に勉強が楽しいという意識を育んでいきましょう!
心身の健康管理
中学受験を成功させるには、お子さんが心身ともに健康であることが重要です。
精神的な面では、受験勉強は子どもに大きなプレッシャーをかけたり、ストレスを与える場合があります。
過度な期待をかけず、子どもの努力を認め、励ましながら、必要に応じてリラックスできる時間や遊びの時間を作ることも大切です。
また、肉体的な面では、十分な睡眠・バランスの取れた食事・そして適度な運動を心がけ、健康な体づくりを目指しましょう。
特に試験前は体調管理を徹底して行い、万全の状態で本番を迎えられるようにしましょう。
中学受験塾の選び方
多くのご家庭では、中学受験に向けて塾を利用しています。塾選びも合格への大きなカギとなるため、慎重に選ぶことが重要です。
塾の種類
- 進学塾:中学受験専門のカリキュラムを持つ集団塾です。ハイレベルな授業が特徴で、難関校を目指す生徒に向いています。
- 個別指導塾:マンツーマンでの指導を行う塾です。お子様一人ひとりに合ったペースで学べるのが魅力です。
塾の合格実績
塾の過去の合格実績は、ある程度その塾の指導力を示す指標になります。志望校に多くの合格者を出している塾は、お子様にとって有利かもしれません。
体験授業に参加する
実際の授業を体験することで、塾の雰囲気や指導方法が合っているか確認できます。体験授業を利用して、最も適した塾を見つけることが大切です。
志望校選びのポイント
中学受験において、志望校選びはとても重要な要素です。学校のカリキュラムや教育方針が、お子様の成長や将来にどう影響するかを考慮しなければなりません。ここでは、志望校を選ぶ際に注目すべきいくつかのポイントを紹介します。
学校の教育方針
各学校には独自の教育理念や方針があります。「自由な校風」「伝統的なカリキュラム」「特定の科目に強い」など、学校ごとの特色をしっかりと理解することが大切です。
偏差値だけでなく、相性を重視
偏差値は重要な基準の一つですが、学校との相性も考慮しましょう。学校の雰囲気や周囲の環境、お子様の個性に合った学校を選ぶことで、長期的に楽しく充実した学校生活を送れるでしょう。
通学距離や交通の便
通学にかかる時間も重要です。通学時間が長すぎると、お子様の体力や勉強時間に影響を与える可能性があります。毎日通うことを想定して現実的な距離感で学校を選ぶことも必要です。
本番に向けての心構えと注意点
試験当日に最高のパフォーマンスを発揮するためには、事前の準備が不可欠です。ここでは、試験本番に向けての心構えと注意点をいくつかご紹介します。
十分な睡眠と体調管理
試験前は勉強も大切ですが、それ以上に体調を整えることが大切です。特に試験前日には十分な睡眠をとり、体力を万全にして臨みましょう。
試験当日の持ち物を確認する
試験に必要な持ち物を前日までにしっかりと準備し、忘れ物がないようにしましょう。受験票、筆記用具、時計、軽食などが必要です。
深呼吸して落ち着く
緊張するのは自然なことですが、試験当日はなるべくリラックスすることが大切です。深呼吸をして心を落ち着かせ、問題に集中することを心がけましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 中学受験はいつから準備を始めればいいですか?
基本的には小学校4年生から準備を始めるのが一般的ですが、お子様のペースに合わせて開始時期を決めることが大切です。
Q2. 志望校の偏差値はどれくらい参考にすべきですか?
偏差値はあくまで一つの指標であり、最終的にはお子様の学力や相性、学校の教育方針なども重要な要素です。
Q3. 塾に通わずに中学受験は可能ですか?
塾に通わずに合格する生徒もいますが、独自の勉強方法を確立するためには親のサポートや教材選びが重要です。
まとめ
中学受験は長期的な計画と努力が求められる挑戦です。しかし、基礎から応用までしっかりと対策を立て、志望校選びや効果的な勉強法を実践すれば、必ずや良い結果を得ることができるでしょう。このガイドが少しでもお子様やご家族の中学受験に役立つことを願っています。
最後に:しっかりとした準備と冷静な心構えで、試験本番を迎えましょう。頑張るお子様を全力でサポートすることが、成功への第一歩です!
この記事の作成者
株式会社TricoLogicでミライ式のAD(講師)をしながらシステム構築を担当。東京大学卒業後、同大学院に進学。科学的根拠や信頼できるデータをもとにした記事を作成し、信頼性の高い情報で、読者にとって有益で信頼できるコンテンツを提供します。
この記事の監修者
両親を含めて親戚全員が中卒・高卒のなか奈良県の田舎から東京大学に進学。同経済学部卒。柳川ゼミ、松尾研所属。学生時から起業し、難関大専門塾現論会を創業。初年度からGMARCH以上合格率100%を達成し、東大京大医学部を毎年輩出。全国に32校舎に拡大(2024年時点)KADOKAWAより『絶対に成績が上がるハイブリッド勉強法』を出版。2021年より、社会人向け対象にプログラミングスクールのCodeCoaching、英語コーチングスクールLibartsを創業。半年でエンジニア転職を数多く成功させる。3ヶ月でTOEIC940点取得や、英検1級の合格率75%を達成。
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ポイント1:中学受験とは何か?が1分でわかる!
ポイント2:中学受験に向けてやるべきことが一覧でわかる!
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