ホーム お役立ち情報ブログ一覧 > 中学受験の選択:公立 vs 私立、どちらが子供に合っている?

中学受験の選択:公立 vs 私立、どちらが子供に合っている?

中学受験の選択:公立 vs 私立、どちらが子供に合っている?

単に「中学校」といってもその特徴は公立であるか私立かであるかによってかなり変わってきます。ということで、今回の記事ではそれぞれの中学校の利点についてまとめていきます。

この記事でわかること

公立中学校と私立中学校それぞれの特徴

中学校選びのポイント

こんな人におすすめ

地元の公立中学校に行くか、受験をして私立中学校に行くか。うちの子にとってはどちらが幸せなのかしら?

実は最近、私立中学校が気になっています。色々と調べてみて親に相談してみよう。

中学校選びの重要性

 この記事を読んでいるみなさんは、公立中学校と私立中学校どちらに通っていたでしょうか?もしくは、通いたいでしょうか?実は、子供の将来のために中学校選びは非常に重要となってきます。というのも、10代中盤の中学生はとても多感で、周囲の影響を受けながらアイデンティティを確立していくからです。適切な環境で学び成長することは、子供の自己肯定感や社会での適応力を高めることに繋がります。

 それでは、適切な環境とはどちらの形態の中学校を指しているのでしょうか?答えは人によって違います。それぞれの長所はそれぞれの短所の裏返しであるとこも多いです。子供の性格や将来の目標によってそれぞれの正解があるのです。

十人十色

公立中学校の特徴

 まずは、公立中学校の特徴についてみていきましょう。

公立中学校の長所

 公立中学校の最大の長所は、多種多様な生徒と関わるという点です。基本的に受験によって学校側が求める像の生徒を集める私立中学校とは違い、公立中学校には様々な個性の子供が集まってきます。

 さらに、日本全体で見ると公立中学校に通う中学生の方が圧倒的に多いです。2022年度では、私立中学校に通う生徒の割合は全国でたったの7.7%です(文部科学省)。一番割合の高い東京都であっても25.5%に収まっています。

 以上のことから、公立中学校に通っているうちに社会の縮図を体験できるのです。

 そして、私立中学校と比べると勉強が負担になりにくいです。公立中学校でももちろん定期試験があり、課題も出ます。しかし、中学受験を前提に学習を進めていく私立中学校に比べると、比較的伸び伸びと学習をすることができます。

 さらに、費用がかからないことも見過ごすことのできない魅力です。学費を抑えることで、生活費や習い事の月謝など、他の部分にお金を回すことができます。余裕のある生活や好きなことをできる環境も子供のために必要です。

公立中学校の短所

 公立中学校の短所は、基本的に長所の裏返しになります。まず、多種多様な生徒がいるということは、ストレスにつながり得ます。というのも、人間、特に中学生であれば得意なタイプと苦手なタイプがいて当然です。ある程度自分に似た人が集まる私立中学校と比べ、苦手な人ができてしまう可能性が高くなります。

 また、勉強が得意な子供の場合は公立中学校の授業が物足りなく感じることもあるでしょう。

公立中学校では様々な学力の生徒が同じクラスで授業を受けることが多いです。先生は、基本的になるべく多くの生徒が理解できるように授業をするため、勉強が得意な子からすると、簡単に感じてしまうのです。

私立中学校の特徴

 次に、私立中学校の特徴についてみていきましょう。

私立中学校の長所

 私立中学校の長所は、入学に受験を前提としていることに起因します。

 まず、一つの私立中学校には、ある程度似た学力や価値観の生徒が集まってきます。中学受験を経験している場合といない場合では、勉強に対する姿勢も変わってきます。さらに、受験によって、その学校が求める像に合致する生徒が集められます。その結果、気の合う友人が見つかる可能性も高く、比較的平和な中学生活を送ることができるのです。

 また、私立高校ではレベルの合った授業を受けることができます。というのも、一定以上の学力がある生徒だけが在籍しているため、授業の難易度を上げることができるのです。

 さらに、校内設備も充実していることが多いです。図書室やパソコン室などの学習に関わる部分はもちろん、お手洗いなどその他の設備も比較的充実しています。

 最後に、私立中学校は中高一貫校であることも多いです。また、場所によっては大学までエスカレーター方式で入学できる学校もあります。そのため、受験だけに囚われない学習を実現でき、授業も早いペースで進みます。しかし、すべての私立中学校が一貫校であるとは限らないため、気をつけてください。

私立中学校の短所

 こちらの短所も、基本的には長所の裏返しです。まず、似た生徒が多いことで、社会に疎くなってしまう危険性があります。公立中学校に進んだ場合であっても、その後の高校や大学、さらには会社では基本的にある程度近しい学力や家庭環境の人が固まるようになります。要するに、私立中学校に行くことで、自分とは大きく異なる他者と過ごす最後の機会を失ってしまうのです。確かに、小学校の間に、様々な人と関わることはできます。しかし、心身ともに成長した中学時代の方がより多くのことを学べるのです。

 また、私立中学校は、基本的に学費が高いです。

 さらに、私立高校は比較的に課題が多く試験の難易度も高いため、子供が勉強面の負担を強く感じてしまう場合もあります。

真剣に授業を受ける女子生徒

どちらが合っている?

 ここまで、それぞれの環境の長所・短所を見ていきました。最後に、それを踏まえてそれぞれにどんな人が向いているか見ていきます。

公立中学校に向いている人の特徴

性格

誰とでも仲良くなれる

忙しいのは苦手である

目標

勉強以外のことを頑張りたい

将来は、困っている人を助けたい

私立中学校に向いている人の特徴

性格

友人は、自分と似たような子が多い

忙しくてもあまりストレスは感じない

目標

勉強を頑張りたい

将来は、ハイキャリアを狙っていきたい

最後に

 今回の記事では、公立中学校・私立中学校両者の特徴についてみていきました。それぞれの長所・短所は裏返しの関係であり、どちらの方が合っているかは人によって違います。子供がより幸せな中学校生活を送ることができるようにするために、子供の個性をしっかりと把握してどちらの中学校に入学するか考えましょう。

まずは無料相談