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小学生の塾での先取り学習って意味ある?

小学生の塾での先取り学習って意味ある?

塾のメリットとしてよく「先取り学習」が挙げられます。では、その「先取り学習」には意味があるのでしょうか?今回の記事ではその真実に迫っていきます。

この記事でわかること

先取り学習のメリット・デメリット

先取り学習に向いているタイプ

こんな人におすすめ

先取り学習ってさせた方がいいんですか?

先取り学習が子供にどう影響するか気になります!

見解は人それぞれ

 この記事を見ている皆さんは、先取り学習に賛成ですか?それとも、反対ですか?先取り学習に関する見解は人によって様々です。

 試しに、Google Chromに「先取り学習」と入力すると、サジェストに「先取り学習 メリット」と「先取り学習 デメリット」のどちらも出てきます。

 また、専門家の間でも意見は統一されていません。web検索を行えば、先取り学習のメリット・デメリットそれぞれに関する学術文献を見ることができます。

 まず、先取り学習賛成派・反対派の意見をみていきましょう。

賛成派の声

 まず、先取り学習賛成派の意見を見ていきましょう!

早いうちから難しい内容を取り扱うことで頭が良くなるんじゃないかしら?

学校の友人達より学習が進み、自尊心の向上につながるだろう。

僕は中学受験をしたいので、先取り学習は欠かせません!

 といった声があります。では、具体的にメリットを見ていきましょう!

思考力が育つ

 まず、先取り学習の効果として挙げられるのは「思考力が育つ」ということです。先取り学習を行う小学生は、同年代の子供たちよりも高度な学習内容に触れる機会が増えます。これにより、思考力の向上を期待することができるのです。

 およそ12歳程度で人間の脳は完成されると言われています。発達途中である小学生のうちに高度な内容を学習することで、脳に良い影響を与えることができます。

 例えば、中学で習う方程式について先取り学習すると、問題を解く過程で、抽象的な概念への理解力や論理的な推理力を向上させるための土台が出来上がります

 また、先取り学習を通じて得た知識を、学校の授業で学ぶ内容と結びつけることで、より深い理解を得ることができます。このように、知識をネットワーク化する癖がつくことで、複雑な問題にも柔軟に対応できるようになるのです。

自尊心の向上

 また、難しい内容に取り組むことで「自尊心が育つ」というメリットもあります。

 難しい内容を理解し、問題を解決するという成功経験を通じて、自己効力感が高まるのです。自己効力感とは、自分が努力すれば目標を達成できるという信念のことです。

 さらに、先取り学習を行う子供は、同級生よりも一歩進んだ知識を持つことになります。その事実自体が自尊心につながるという子供もいます。

 先取り学習によって得られた自信は、スポーツ、コミュニケーションなど学業以外にも影響し子供たちの全体的な成長に寄与していきます。

中学受験で有利

 最後に、先取り学習を行うと「中学受験で有利」になります。というのも、中学受験では知識よりも思考力等が重要視される傾向があるからです。

 また、学校によっては「中学以降で習う知識を使えば簡単に解けるが、それを知らなくても発想力があれば解ける」という問題を入試に採用することがあります。

 これは、裏返してしまえば、発想が苦手な子供でも中学の内容を先取りして学習すれば解くことができるということです。

反対派の声

 次は、先取り学習反対派の意見を見ていきましょう!

学校の勉強もあるのに、塾でまで新しいことを習ったら大変だよ…。

応用も大切ですが、まずは基礎からでしょう!

学習塾ってお高いんでしょう?先取り学習を行うような塾なら尚更よね。

 といった声があります。では、具体的なデメリットを見ていきましょう!

子供への負担

 まず、塾で先取り学習を行うことで「子供への負担」が生じてしまいます。

 先取り学習は高度な内容を学ぶため、通常の授業に比べて難易度が高く、子どもたちにとっては大きな挑戦となります。これにより、学習に対するプレッシャーやストレスが増加し、精神的な負担がかかる可能性があります。

 また、授業や課題によって自由時間が少なくなってしまいます。学習はもちろん大切ですが、小学生の友人との時間や趣味の時間はかけがえのないものです。勉強漬けだと、大人になったときに、「自分は勉強しかしてこなかった」と自分の人生に思い悩んでしまうかもしれません。

 さらに、過度な学習負担は、子どもが学ぶこと自体に対して否定的な感情を抱く原因となることもあります。学習が「楽しい」というよりも「苦しい」と感じるようになると、長期的には学習意欲の低下や学力の伸び悩みにつながる可能性が高まります。

基礎が疎かになる

 次に、先取り学習には「基礎が疎かになる」という事態ににつながる危険性があります。一般的に、先取り学習を行う塾では、年齢相応の学習能力は身についているものとして授業が進んでいきます。

 そのため、学校で習うような基本的な内容が身についていないと、難しい問題の解き方だけを学んで、本質的な理解をしないという状況に陥ります。

 このような付け焼き刃的な学習をしてしまうと、初めのうちは良くても知識だけでは対応できない問題を解くことができなくなってしまいます。 

 そして、先取り学習をしてこなかった同級生たちにもいつしか追い抜かれ、かえって自尊心が低下してしまうかもしれません。

金銭的負担

 最後に、学習塾と「金銭的負担」は切っても切り離せない関係です。塾の授業料は一般的に高額であり、特に高度な先取り学習を提供する塾では、さらに高い費用がかかることが多いです。

 また、授業料だけでなく、教材費や交通費などの付随費用も考慮する必要があります。先取り学習に必要な特別な教材や参考書は、通常の教科書よりも高価であることが多く、これも家庭の負担を増やす要因となります。

 高度な学習環境を提供することで、子供の成長を見込むことができます。しかし、そのために生活が犠牲になってしまうとストレスが生じ、結局子供が学習に集中できなくなってしまうかもしれません。

結局どうすればいい?

 賛成派の意見も、反対派の意見もある程度筋が通っているように感じます。では、結局どうすれば良いのでしょうか?

 結論を言ってしまうと人によって正解は変わります。そのため、子供のタイプを把握し、先取り学習に向いているか・向いていないかを見極めていく必要があります。

先取り学習に向いているタイプ

・基礎的な内容がしっかりと身についている

・競争が比較的好き

・中学受験を視野に入れている

先取り学習に向いていないタイプ

・学校での成績に向上の余地がある

・勉強以外で集中したいことがたくさんある

・中学受験は視野にない

最後に

 先取り学習には賛成意見・反対意見がそれぞれ存在しています。そして、どちらか一方が正解ということはなく、自分の子供が先取り学習に向いているかどうかを見極めていく必要があります。

 また、先取り学習を行う場合も、塾にはそれぞれ個性があります。授業のスピード、難易度、課題の重さ、授業料と特徴を挙げると切りがありません。それぞれの子供に合う塾を探してあげましょう。

 さらに、先取り学習以外にも様々な内容に特化した塾もあります。当社ミライ式では、オリジナル教材を使用しオンライン・対面方式で思考力向上に特化した個別授業を行なっております。また、授業のペースも相談により変更可能です。先取り学習に興味がある方もじっくり学習していきたいという方も、ぜひ無料相談にお越しください。

ミライ式概要
まずは無料相談