子どもが反抗的になると、親としてはどう接したらいいのか悩むものです。
ついつい言ってしまう言葉が、実は子どもの反発をさらに強めてしまうこともあります。
この記事では、反抗的な子どもに避けるべきフレーズと、代わりに使える効果的なコミュニケーション方法について解説します。
反抗的な子どもに避けるべきフレーズ3選
反抗的な子どもとのコミュニケーションにおいて、避けるべきフレーズはいくつかあります。
これらのフレーズは子どもの自己肯定感を低下させたり、逆に反発心を強めたりすることがあります。今回はこれらのフレーズのうち3つ紹介します。
そのⅠ:「なんでこんなことするの?」
このフレーズは子どもに対して攻撃的に聞こえ、自己防衛の姿勢を取らせることがあります。
子どもは自分の行動を正当化しようとして、さらに反発する可能性が高いです。
この質問は、子どもが感じていることや経験している状況に対する理解を欠いていると捉えられるため、子どもは親に対して心を閉ざしやすくなります。
その2:「言うことを聞かないと罰を与えるよ」
脅しの言葉は一時的には効果があるかもしれませんが、長期的には信頼関係を損ねます。
子どもは恐怖心から行動を変えるかもしれませんが、根本的な問題は解決されません。
脅しによる従順は、子どもが自主的に良い行動を取る動機付けとはならず、むしろ親に対する不信感や抵抗感を強めます。
その3:「どうしていつもこうなの?」
このフレーズは子どもの自己評価を低くし、自信を失わせる可能性があります。
「いつもこう」と言われると、子どもは自分が常に問題を起こしていると感じ、自分には改善の余地がないと諦めてしまうことがあります。
子どもは失敗や問題行動が自分の全てを定義してしまうと誤解し、結果的に改善意欲を失うことになります。
効果的なコミュニケーション方法
反抗的な子どもに対して効果的なコミュニケーションを取るためには、親としてのアプローチを工夫することが大切です。以下の方法を試してみましょう。
共感を示す
子どもの気持ちに寄り添い、理解しようとする姿勢を見せることが大切です
「そう感じるんだね。」「わかるよ、その気持ち。」という言葉を使うことで、子どもは自分が理解されていると感じ、安心感を持つことができます。
具体的な問題解決を提案する
子どもが何か問題を起こした場合、具体的な解決策を一緒に考えることが重要です。
「どうすれば次はうまくいくと思う?」などと質問することで、子ども自身が解決策を見つける手助けをしましょう。
ポジティブなフィードバックを与える
子どもの良い行動や努力を見逃さず、積極的に褒めることが大切です。
「今日はすごく頑張ったね。」「ちゃんと話を聞いてくれてありがとう。」というフィードバックを与えることで、子どもの自己肯定感が高まります。
実際の会話例
次に避けるべきフレーズを使わない実際の会話例を紹介します。
悪い例
この会話は、親が子どもの行動に対して否定的で攻撃的な態度を取っているため、子どもが自己防衛の姿勢を取ってしまいます。
親が子どもの理由を受け入れずに否定することで、子どもはさらに反発し、問題の解決には繋がりません。
良い例
今日は学校で何があったの?
友達がみんなやってたから、僕もやっちゃった。
そうか、みんながやってたんだね。でも、君がどう感じたかが大事だよ。どうしたら次は違う選択ができると思う?
この会話では、親が子どもの気持ちや状況を理解しようとする姿勢を示しています。
子どもは自分の行動について話すことで、自分の感情や考えを整理し、次回の行動を改善するための具体的な方法を考える手助けを受けています。
親が共感を示し、建設的な対話を促すことで、子どもは自己改善の意欲を持ちやすくなります。
まとめ
反抗的な子どもとのコミュニケーションは難しいこともありますが、適切なアプローチを取ることで、関係を改善し、より良い信頼関係を築くことができます。
避けるべきフレーズを意識し、効果的なコミュニケーション方法を実践してみてください。
他の親御さんともシェアして、皆で子育ての悩みを解決していきましょう。
なんでまたそんなことしたの?
だって、みんなやってたから。
そんな言い訳は聞きたくない!