ホーム お役立ち情報ブログ一覧 > 知っておきたい!子供の主体性を育む方法

知っておきたい!子供の主体性を育む方法

知っておきたい!子供の主体性を育む方法

 主体性は、大人になるにつれ次第に求められる機会が増えてきます。今回の記事では、そんな主体性を子供の頃から育む方法についてまとめました。

この記事でわかること

主体性の役割

子供の主体性を育むアプローチと注意点

こんな人におすすめ

子供がより良い未来を歩めるようにしてあげたいです。何かできることはありますか?

主体性って生きていく上で大切ですよね。自分の子供にもぜひ身につけてほしいものです。

主体性の役割

 よく教育現場で「主体性は重要である。」「主体性を育もう。」などの言葉を耳にすることがあると思います。しかし、そもそも主体性とは何のなのでしょうか?広辞苑では、「他から影響される事なく、自分の意志や判断によって行動しようとする性質・態度」と定義されています。要するに、指示に従うだけではなく、自ら行動することのできる能力ということです。

 例えば、授業で挙手をする、受験で自ら志望校を決定するなどの行為には主体性が必要とされます。また、学習に関する場面だけではなく、レストランでどの料理を食べるか決めるなどの日常的かつ簡単な行為にも主体性が関わっています。

 では、なぜ主体性は重要視されるのでしょうか?それは、主体性が自己成長に直結するからです。自らがやりたいこと・するべきことをしっかりと把握し、それに向けて目標設定、努力を続けることで、能力が磨かれるだけではなく、自己肯定感も上がっていきます。

 更に、現代ではAIやロボット技術も発展してきています。その結果、ただ指示に従うだけで良い仕事はそのうちなくなっていくことが予測されます。それに伴って、主体性は今後ますます重要になってくるでしょう。

 また、主体性は企業面接等で問われることも多いです。つまり、主体性を身につけておくことで他者からの評価にもつながり、人生を有利に進めることができます。

保護者からのアプローチ

 子供の主体性を育むためにはどうしたら良いのでしょうか?適切なアプローチを2つピックアップしてみました。特に、1つ目が重要なので早速心がけてみてください。

1.選択の余地を与える

 主体性を育むためには、自分の意思を持たせることがまず何よりも大切です。子供自身が意思を持つ習慣をつけるためには、保護者が全てのことを決めてはいけません。子供が自ら意思決定を行う機会を増やしましょう。

 しかし、子供にとっては全てを自分の意思で決めるのは難しいこともあります。そのため、まずは選択肢の中から選ばせるというレベルから始めてみましょう。

 このアプローチは少し意識するだけで、日常生活に取り入れることができます。例えば、今まで、子供の服を全て選んで買っていたという場合には、子供自身に色を選ばせてみましょう。それに慣れてきたら服のデザイン、更に店も選ばせるといいです。簡単な内容から始めて徐々に選択肢の範囲を増やしてみましょう。

2.模範を示す

 こちらは、1つ目のアプローチよりも難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。子供は周りの大人を見て育ちます。保護者自身が主体性のある姿を見せることで、子供に良い影響を与えることができます。

 しかし、家の中で主体性を子供に見せるというのもなかなか難しいかもしれません。料理の献立を決めたり、家の掃除を始めるのも、本当は主体性が求められる行為です。ですが、家の中でのことは、子供にとっては当たり前の光景であり、なかなか「自分の家族は自らの意志で行動している」とは実感してもらえません。

 その場合、レストランや遊園地など選択する機会の多い場所に子供と一緒に出かけたり、子供にとって新鮮な職場での話をしてあげると良いでしょう。その際は、なるべく自身の主体性を意識した行動や話を選択しましょう。

主体性が損なわれてしまう関わり方

 実は、子供の主体性を損ねてしまう関わり方もあります。せっかく主体性を育むアプローチをしても、下記のような関わり方をしていると効果が薄いどころか、逆効果になってしまうことも…。しっかりとNG行動を覚えて回避していきましょう。

不適切な叱り方をする

 皆様は普段、子供を叱ることはあるでしょうか?子供が悪い行動をしたら、ときには叱ることも必要でしょう。しかし、不適切な叱り方をすると、子供の主体性は大きく損なわれてしまいます。

 一番やってはいけない方法は気分によって叱るかどうか変える」ことです。同じことをしても前は叱られなかったのに、今日は叱られた。そんなことがあると、子供は自分がどんなことをしたら叱られるのかわからなくなってしまいます。その結果、何をするにも叱られる懸念が出てきてしまい、主体性は失われていくでしょう。

子供の選択を否定する

 子供の選択を否定してしまうのも良く無いです。先ほどは、子供に選択の余地を与えることが重要であるとお伝えしました。もし、子供が選択した結果を否定してしまうとどうなってしまうと思いますか?恐らく、子供は「何かを選んでも結局親の望みに合わせるのなら意味がない。」と感じてしまいます。つまり、自分の意思で選択することをやめてしまうのです。

 例えば、子供に服の色を選ばせたとします。その際、せっかく子供が選んだのに「黄色よりも青色の方がいいんじゃない。」などと言ってしまうと、それが親切心からであっても悪い影響が生じてしまいます。

 もちろん、非行に走るなど、明らかに善悪の判断をつけることができる選択であれば話は別です。

注意点

 ここで、いくつか注意点をお伝えします。子供の主体性を育むといっても、保護者自身が主体性について取り違えをしていたら大変です。

主体性と自分勝手は違う

 主体性について、「自分の意思で行動する」という部分を拡大解釈して「他者の意思は考えずに行動して良い」と捉えてしまう人がいます。

 「自分の意思で行動する」というのは、他者の気持ちや意見などの周りの状況を考えた上でどのような行動を取るか自ら決定することです。この「周りの状況を考える」というプロセスがないのであれば、それは主体性ではなくただの自分勝手です。

 本当に主体性を身につけている人は、自分の意思で他人を思いやったり、アドバイスを活かすことができるのです。

「主体性=人の手を借りない」ではない

 主体性と言われると、なんでもかんでも「自分一人でできること」と連想してしまう人もいます。しかし、自分の意思で他者と協力したり、他者を頼ったりするか選択できることこそが主体性です。他者と協力した方が成功確率が上がる場面で、一人で物事を進めて失敗してしまったらもったいないですよね。

 そのため、子供には状況に応じて他者を頼ると良いということを教えましょう。特に子供の内は、自分一人ではできないことも多いため、保護者のサポートも必要不可欠です。

最後に

 今回の記事では、子供の主体性を育むために重要な点についてまとめていきました。保護者自身が主体性とは何かをしっかりと理解し、適切なアプローチを行うことで子供の主体性は育まれていきます。

 当社「ミライ式」では、小学1年生〜中学3年生のお子様を対象に、テストの点数だけではなく学力の土台となる思考力の向上を意識し、オンライン・対面での授業や自社制作の教材を提供しております。また、生徒の主体性向上にも努めてまいりますので、興味がありましたらぜひ下記のリンクからご確認ください。

ミライ式概要

 

まずは無料相談