みなさん読書感想文の宿題は終わりましたか?
本を読んでその感想を書くという慣れない作業に、なかなか手が動かない人も多いのではないでしょうか?
しかし、基本的なステップを押さえれば、読書感想文は簡単に書くことができます!
本記事では、読書感想文を書くためのステップとポイントをわかりやすく紹介するので、ぜひ参考にして書いてみてください!
- 読書感想文を書くためのステップがわかる!
- 読書感想文のクオリティを上げるためのポイントがわかる!
- 読書感想文の具体例がわかる!
目次
読書感想文とは?
読書感想文は、読んだ本に対する自分の感じたことや考えを伝える文章です。ただのあらすじを書くのではなく、作品を読んでどう感じたのか、どのように考えたのかを自分の言葉で表現します。学校の宿題としてもよく出されますが、その目的はただ要約することではなく、本を通じて得た気づきや感動、疑問を深めることにあります。
読書感想文を書くための基本的なステップ
ステップ1:本を読む
まず、感想文を書くためには本をしっかりと読みましょう。当たり前のように思えるかもしれませんが、ただ読むだけでなく、注意深く読むことが大切です。
- メモを取る:読書中に心に残ったシーンや、特に印象的だった登場人物などをメモしておくと、後で感想をまとめる際に役立ちます。
- 視点を持つ:「どの場面が感動的だったか」「どのキャラクターに共感したか」など、感想文に使えそうなポイントに注目しながら読みましょう。
ステップ2:感想をまとめる
本を読み終わったら、次に感想を自由に書き出しましょう。この段階では、まだ文章にまとめる必要はありません。自分がどう感じたのかを、できるだけ具体的にメモしていきます。
- 印象に残った部分:なぜそのシーンが印象的だったのか?
- 共感したテーマ:本が伝えようとしているメッセージに共感できた部分は?
- 疑問に思ったこと:話の展開や登場人物の行動に対して疑問に感じたことは?
これらのポイントを整理しながら、感想を具体的にまとめていきましょう。
ステップ3:構成を考える
感想がまとまったら、それをどのように文章にするかを考えます。一般的な読書感想文の構成は次のようになります。
- 導入:どんな本を読んだのか、簡単に紹介します。本のタイトルや著者、出版年など基本的な情報を含めましょう。
- 本の概要:内容の要約を簡潔に書きます。ただし、ここでの要約は短く、感想のための背景説明程度に留めておくのがポイントです。
- 感想:本の感想を自由に書きます。具体的な場面やキャラクター、テーマについて触れながら、自分がどう感じたのかをしっかりと述べましょう。
- まとめ:全体を振り返り、最終的な感想や学びを簡潔にまとめます。
感想文の書き方のポイント
読書感想文をさらに良くするためのヒントをいくつか紹介します。
ポイント1:具体例を挙げる
「面白かった」「感動した」だけでは、感想文としては不十分です。なぜそのように感じたのか、具体的なエピソードを引用しながら説明すると、より説得力のある感想文になります。
- 例:「主人公が家族のために危険を冒すシーンが特に感動的でした。なぜなら、その行動は自分自身が大切にしている家族愛と重なったからです。」
ポイント2:自分自身と結びつける
読んだ本の内容を自分自身の経験や考えと結びつけることで、感想文はより個性的で説得力のあるものになります。自分が過去に経験した出来事や、普段考えていることとリンクさせると、読み手にも共感されやすくなります。
ポイント3:質問を考える
本を読んでいて疑問に思ったことや、読み終わった後に考えさせられたことを書き出すのも良い方法です。これによって、感想が単に一方向的なものではなく、より深く本と向き合ったことが伝わります。
よくあるミスと改善策
感想文を書く際に、ありがちなミスを避けるために、以下の点に気をつけましょう。
- 要約に終始してしまう:感想文は要約ではなく、自分の感想を述べることが目的です。本のあらすじに時間をかけすぎないように注意しましょう。改善策:本の内容を簡潔にまとめ、感想部分に力を入れる。
- 感想が漠然としている:「面白かった」「良かった」という感想だけでは、読み手に伝わりにくいです。改善策:なぜそう感じたのか、具体的な理由や場面を挙げて説明する。
- テーマに絞り込めていない:感想があちこちに散らばっていると、何を言いたいのかがわかりにくくなります。改善策:感想の中で特に重要だと思うテーマに絞って書くことで、文章がまとまりやすくなります。
具体的な読書感想文の例
実際に読書感想文の例を紹介し、そのポイントを分析してみましょう。
例文:
「私は村上春樹の『ノルウェイの森』を読みました。この本は、主人公ワタナベが学生時代の友人との関係や、恋愛、死と向き合う物語です。特に印象的だったのは、ワタナベが直子に対して感じる複雑な感情です。直子が抱える心の傷と、ワタナベが彼女を支えたいと思う気持ちには、読者として強い共感を覚えました。私も過去に友人の悩みを聞いた経験があり、その時の無力感と重なり、深く感動しました。また、直子が最後に選んだ決断に対しては大きな衝撃を受けましたが、それでも彼女の苦しみを理解しようとするワタナベの姿勢に感銘を受けました。」
分析:
- 本の概要が簡潔にまとめられている
- 感想が具体的なシーンに基づいており、説得力がある
- 自分の経験と結びつけて感想を書いている
- 感情の変化や驚きが表現されている
読書感想文の書き方のコツ
読書感想文を書く際は、ただの要約ではなく、自分が感じたことや考えたことをしっかりと表現することが大切です。本記事で紹介したステップやポイントを押さえて、自分らしい感想文を書くことを楽しんでください。きっと読書体験がより豊かなものになるでしょう!
この記事の作成者
株式会社TricoLogicでミライ式のAD(講師)をしながらシステム構築を担当。東京大学卒業後、同大学院に進学。科学的根拠や信頼できるデータをもとにした記事を作成し、信頼性の高い情報で、読者にとって有益で信頼できるコンテンツを提供します。
この記事の監修者
両親を含めて親戚全員が中卒・高卒のなか奈良県の田舎から東京大学に進学。同経済学部卒。柳川ゼミ、松尾研所属。学生時から起業し、難関大専門塾現論会を創業。初年度からGMARCH以上合格率100%を達成し、東大京大医学部を毎年輩出。全国に32校舎に拡大(2024年時点)KADOKAWAより『絶対に成績が上がるハイブリッド勉強法』を出版。2021年より、社会人向け対象にプログラミングスクールのCodeCoaching、英語コーチングスクールLibartsを創業。半年でエンジニア転職を数多く成功させる。3ヶ月でTOEIC940点取得や、英検1級の合格率75%を達成。