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小学生とスマートフォン:健全な付き合い方のポイント

小学生とスマートフォン:健全な付き合い方のポイント

 スマートフォンは今や私たちの生活と切っても切り離せないものです。今回の記事では、小学生がスマートフォンを健全に使用するためのポイントについてまとめました。

この記事でわかること

スマートフォンが小学生に与える良い影響

スマートフォンが小学生に与える悪い影響と対策

こんな人におすすめ

子どもがスマートフォンを欲しがります。買ってあげたい気持ちが強いのですが、悪影響についてよく聞くので不安です。

スマートフォンを幼い頃から持つとどんな影響があるのだろう?

スマートフォンと小学生の現状

 2008年にiPhoneが日本に上陸してからスマートフォンは次第に日本社会に浸透し、今や私たちの生活に欠かせないものとなりました。今日では、小さな子どもがスマートフォンを利用していることも珍しくはありません。

 では、実際どのくらいの小学生がスマートフォンを所有しているのでしょうか?朝日新聞によると、小学生の約30%がスマートフォンを所有しているそうです(2023)。また、学年が上がると所有率も上昇する傾向があり、1年生の所有率は10%以下ですが、6年生となると所有率が60%を超えています。

 また、親と共同でスマートフォンを利用している小学生も多いです。そのため、上記の割合よりもさらに多くの小学生がスマートフォンに関わっていると考えることができます。

スマートフォンが小学生に与える良い影響

 小学生がスマートフォンを持つことでどんな影響があるのでしょうか?まずは、良い面から見ていきましょう!

学習の効率化

 まず、スマートフォンを所有することで、情報へのアクセスが容易になります。スマートフォンでは5分もかからずに必要な情報を手にいれることができます。これにより、自身の疑問を解決しやすくなり、円滑に学習を進めていくことができます。

 さらに、近年ではChatGTPのように、スマートフォンを通して高度なAIを無料で利用することができます。AIは、情報検索で役に立つのはもちろん、上手く命令をすれば学習計画を作ってくれたり、議論相手になってくれたりします。

 そして、アプリケーションの中にも学習を支えるものが多くあります。例えば、学習記録アプリでモチベーションを高めることで自身の学習のバランスを顧みたり、動画検索アプリで学習動画を見ることができます。

 また、メモ機能やタイマー機能などスマートフォン本体にもともとダウンロードされているアプリもあります。

テキストコミュニケーションスキル習得

 スマートフォン上では、基本的に音声を伴わないコミュニケーションが行われます。メッセージアプリやSNSを通して、身近な人を始めとする様々な人とやり取りをすることで、テキストコミュニケーション能力が向上します。

 テキストコミュニケーションでは、様々な工夫が必要になります。例えば、お互いの顔が見えないため、多義的な表現に注意したり、絵文字を使うなどの例を挙げることができます。このような工夫は、実践の中で身についていくものです。

 実は、このテキストコミュニケーションスキルは、今後の社会で重要になるものです。というのも、技術の発展によりプライベート・ビジネス両面でテキストによるやり取りが増えることが予測されるからです。

ストレス解消

 最後に、スマートフォンを持つことには、ストレス解消の面からもメリットがあります。最近は、学校や習い事などで忙しい日々を送る小学生も多いです。その中でリラックスできる時間を持つことは重要です。

 スマートフォンにはゲームや音楽、動画などのエンターテイメントコンテンツが豊富にあります。これらを楽しむことで、日常生活のストレスから離れてリフレッシュすることができます。

 また、スマートフォンを通じて人と関わることがストレス解消になるという場合もあります。

問題点と対策

 もちろん、スマートフォンの所持には悪い面もあります。小学生がスマートフォンを持つとどんな悪影響があるのかを見ていきましょう。また、解決策も一緒に紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。

依存性

 スマートフォンの悪影響として「依存」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?スマートフォンでのゲームや動画鑑賞は良い息抜きになる反面、依存性を孕んでいます。

 スマホ依存の医学的な定義は、 「成績の著しい低下など、様々な問題が起きているにも関わらず、使用がやめられず、スマートフォンが使用できない状況が続くと、イライラし落ち着かなくなるなどの禁断症状がでる精神的に依存してしまう状態」です。

 また、禁断症状まで行かずとも、様々な悪影響が現れます。するべきことを後回しにしてスマートフォンを触ってしまうというがその最たる例です。

解決策

依存を防ぐためには、スマートフォンの使用時間に気を付ける必要があります。多くのスマートフォンには使用時間の記録・制限といった機能が搭載されているので、有効活用しましょう。また、スマートフォン以外の楽しみを教えることも重要です。

使用時間のルールを家族で決める

本体の使用時間制限機能を利用する

スマートフォン以外の娯楽の選択肢を増やす

不適切な情報へのアクセス

 先ほど、スマートフォンを持つメリットとして情報アクセスの容易化を挙げました。これにより、スムーズに求めている情報を探すことができるようになります。しかし、同時に不適切な情報への接触リスクも高まってしまっているのです。

 インターネット上には暴力的なコンテンツや成人向けの情報、虚偽や偏った情報が数多く存在しています。小学生がこれらの情報に触れることで、ショックを受けたり、好ましくない人格形成に繋がってしまうことがあります。

 また、インターネットだけではなく、SNS上のやり取りにも注意する必要があります。自分が暴言などを受けるだけでなく、他人同士の不適切なやり取りを見て気分を損ねてしまうこともありますので、注意してください。

解決策

不適切な情報へのアクセスを防ぐためには、フィルタリング機能が役に立ちます。フィルタリング機能を使うと、年齢に沿わないアプリのダウンロードを制限するなどの効果があります。また、子どもとのコミュニケーションも重要です。スマートフォンの使用状況を把握し、必要があれば使用方法について話し合いましょう。

フィルタリング機能を使う

スマートフォンの使用状況を把握する

スマートフォンの使用方法について指導する

視力の低下

 スマートフォンについて語る際に、視力の低下は見逃すことのできない問題です。長時間のスマートフォン使用は、目に大きな負担をかけ、視力低下を引き起こす可能性があります。

 特に、画面を近くで見続けることによる眼精疲労やブルーライトの影響が懸念されます。眼精疲労は視力低下に加え、、目の乾燥、かすみ目、頭痛などの問題を引き起こすこともあります。

 また、小学生の目はまだ発達段階にあります。そのため、、長時間のデジタルデバイス使用によって近視が進行しやすくなるとされています。

解決策

視力の低下を防止するためには、依存防止と同様、使用時間の制限が有効です。スマートフォン使用後に、目のストレッチしてもらうのも良いでしょう。また、定期的な検診によって現状を把握しましょう。

使用時間の制限

習慣的な目のストレッチ

定期的な視力検査

まとめ

 現在、30%を超える小学生が自身のスマートフォンを所有しており、今後その割合はますます高まっていくことが予想されます。

 スマートフォンを持つことで、学習の効率化を始めとした良い影響がある一方で、不適切な情報へのアクセスといった悪い影響もあります。

 もし、小学生にスマートフォンを持たせる場合は、デメリットを把握し、しっかりと対策をしていきましょう。

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