小学生の学びにおいて、集中力は非常に重要です。
集中力が高まると、学習効率が上がり、そのまま成績アップに直結します。
しかし、小学生の子供たちにとって、長時間集中することは簡単なことではありません。
大人はどのようにして子供の集中力を支え、向上させることができるのでしょうか?
この記事では簡単に集中力を上げる方法と、集中力を低下させてしまうNG行動について詳しく解説します。
- 集中力の平均と限界
- 集中力を高める方法
- 集中力を低下させてしまう行動
目次
集中力が続くのはどのくらい?
まず、小学生の集中力はどのくらい持つのでしょうか?
アメリカのとある研究では、子供の集中力が持つのは「年齢×2~3分」という結果が出ています。
また、「年齢×5分」が集中力の限界であるという考えの研究者もいます。
参照:https://www.brainbalancecenters.com/blog/normal-attention-span-expectations-by-age
つまり、小学生6年生(12歳)であれば、集中できる時間の平均は24~36分で、最長でも1時間しかないのです。
では、少しでも長く、集中力が高い状態で学習するにはどうしたらよいのでしょうか?
集中力を高めるには
ここからは小学生の集中力を高める方法について、いくつか紹介します。
折り紙
小学生が自発的に取り組めるという点で、折り紙は非常に効果的です。
折り方を調べながら、もしくは自分で考えながら、丁寧に端と端を合わせる作業が求められるので、楽しみながら集中力を自然と高めることができます。
手先を使った細かな作業を通して脳の成長を促せるのも折り紙をおすすめする理由の1つです。
パズル
折り紙と同様の理由で、ルービックキューブやジグソーパズルなどもおすすめです。
実際にルービックキューブを解いている間は、脳が活発に活動しているという検証結果も出ています。
参考:https://www.ktv.jp/news/feature/211102-2/
ジグソーパズルはルービックキューブと同様の効果が見込めるうえ、さまざまな絵柄のバリエーションがあって飽きずに楽しめるのが魅力です。
また、当てはまるピースを考えるときには分析と想像を繰り返し、右脳と左脳の両方を使うため、大人の趣味としても最適です。
ぜひ、親子で楽しみながら集中力を高めてみてはいかがでしょうか。
食事
集中力を高めるには、脳に十分な栄養素を届けることが欠かせません。
特に重要な栄養素には以下のようなものがあります。
- DHA
- カルシウム・マグネシウム
- ビタミンB群
- 鉄分
DHA
DHA(ドコサヘキサエン酸)はサバやサンマなどの青魚の脂に含まれていて、脳内の神経細胞を保護したり、細胞間の情報伝達を活性化させたりします。
「魚を食べると頭が良くなる」とよく言われますが、それはこのDHAの効果です。
カルシウム・マグネシウム
カルシウム・マグネシウムは日本人に不足しがちなミネラルです。
もし不足してしまうと、脳内での情報のやりとりが上手くいかず、集中力や記憶力の低下を招くことがあります。
カルシウムは牛乳、チーズなどの乳製品や、骨ごと食べられる小魚から摂取できます。
また、マグネシウムは海藻類やナッツ類から摂取できます。
ビタミンB群
ビタミンB群は、食事で摂った糖質、タンパク質、脂質などをエネルギーに変えるために欠かせない栄養素で、体内の様々な化学反応にかかわっています。
相補性があるビタミンB群の特性上、単独で摂取するより一緒に摂取した方が高い効果を期待できるため、複数のビタミンBを摂取できる牛肉や豚肉、玄米や雑穀米などがおすすめです。
また、水溶性のビタミンB群は調理中に失われやすいので、生で食べるか、スープのように煮汁ごと食べることのできる料理がおすすめです。
鉄分
血液を作り出し、脳や体に酸素や栄養素を送る役割があります。
ほうれん草や豚肉、卵などから摂取すると良いでしょう。
ピアノ
手や耳をよく使うことで、脳が活性化し、集中力アップにつながります。
また、習い事としてピアノに取り組めば、適度な緊張感を保ちながら集中して活動に取り組むことができるのでおすすめです。
小学生におすすめの習い事については以下の記事もご覧ください。
集中力低下に繋がる親のNG行動
続いて、子供の集中力を下げてしまう親の行動について紹介します。
子供の行動を強制する
これまで小学生の集中力を高める方法について紹介してきましたが、これらの方法は全ての子供に当てはまるわけではありません。
子供が興味を示していないにもかかわらず、これらの方法を押し付けてしまうと、子供の意欲は低下し、むしろ逆効果となってしまう恐れがあります。
基本的には子供のやりたいことを尊重し、干渉しすぎたり、プレッシャーをかけすぎたりしないよう心がけましょう。
子供の集中力がないことを叱る
集中していないことを注意したい気持ちはわかりますが、これも逆効果となってしまう恐れがあります。
勉強などに対する子供の苦手意識は叱られることでより強くなり、さらに集中できなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
周りの目が気になるようになったり、自分は集中力がないのだと思い込んでしまったりと、ネガティブな影響ばかり生まれてしまうので、過度な叱責はやめましょう。
子供の頑張りをたくさんほめて意欲的に行動するようにさせることが、集中力を高めるためのポイントです。
最後に
この記事では、子供の集中力を高める方法と、集中力を下げてしまうNG行動について紹介しました。
この記事が子供たちの集中力を伸ばしてあげたいと思っている皆様のお役に立てれば幸いです。